16日目

昼休憩の時、することがないので中国人観光客に混じってみた。「力水」と書かれたボトルについて何か、中国語でまくしたてられたが、分からない。確かに、接客をやってる人が中国語でまくしたてれもわかんねーよ、と愚痴りたくなる感じも分からないでもない。

そのそばに、伊藤園の「水素水」があった。実物を初めて見た。これは人間に対する保存料・防腐剤のような気分で飲まれるのだから、基本的には老人の飲み物で、ある種、日本っぽい飲料かもしれないと思う。とても高品質に作られたデタラメであるという点でも(中国だったらもっとワイルドだろう)。

さて、今日も午前中は、派遣担当者に問い合わせの電話をしようかと思ったのだが、しなかった。午後から応援に来てくれた人とは、コミュニケーションが取れ、些細な雑談も成立した。

感情はノイズだなと思う。上下にぶれる。で、度々に見解に相違が生まれる。もちろん、この仕事がうまく行かなくなったのはブレの問題ではない。

しかし結局のところ、この仕事をしてよかったのだと思う。

軽めの力仕事なら問題なくこなせることはわかった。毎朝6時にも起きられる。最初は足が痛んで、主観では足の甲とか倍くらいに腫れた感じだったのだけれど、それもロキソニンで乗り切れた。鎮痛剤を飲みながらでも仕事をやろう程度に、頑張れることも分かった。スピードが必要な作業(身体動作)が向かないことが分かったし、スピードと常識的な精度(ちゃんとダンボールくらいコンパクトに積みましょう)を両立できないことも分かった。落ち着いてゆっくりやれば良いです、と言い聞かせても、急かされるとそれが飛ぶ・壊れることも分かり、それはあまり心がけの問題でもなさそうだ、ということも分かった。人と最低限度のコミュニケーションを、特に最初は意図的に、頑張って取ろうとすることが重要なのもわかった。人と親しくなることは偶然の問題だ。しかし、害のない関係を作ることは、手続きの問題だろうと思う(わたしはその手続を怠った)。

明日から3日間休日。