読書、コード、トレーニング(21)

読書

随分前に『まぐれ―投資家はなぜ、運を実力と勘違いするのか』に引き続いて読んだ記憶があるのだが気のせいかもしれない。しかしそれにしてもタレブは読ませる作家だよなあ…。

あるところに、勇気と力と知性とヴィジョンと根気を兼ね備えた政治家がいて、2001年9月10日に法律をつくり、即座に全面的に施行したとしよう。この法律によると、飛行機の操縦席には防弾ドアをつけて、ずっと鍵をかけておかないといけない(業績不振の航空会社には大きな負担だ)。テロリストが飛行機で、ニューヨークの貿易センタービルに突っ込んだりする万が一を防ぐためである。妄想みたいな話なのはわかってる。単なる思考実験だ[…]。航空会社の職員には喜ばれない政策だ。彼らの生活がややこしくなるからである。でも、間違いなく9・11は防げただろう。

操縦席のドアの鍵を閉めさせたその人の銅像が広場に立ったりすることはないし、お葬式の死亡記事でも「9・11テロを防いだジョー・スミス、肝臓病の合併症で亡くなる」なんて書いてもらえることはない。彼の政策が行きすぎで、資源の無駄遣いだと思った人たちが、航空会社のパイロットの助けを借りて、彼を引きずり下ろすかもしれない。[…]彼は失意のままで引退し、自分は負け犬だと思いこんでしまう。結局、いいことは何もできなかったと思いながら死んでいくだろう。そんな彼のお葬式にはぜひ参列したいと思う。ああそれなのに、みなさん、私には彼を見つけ出せないのです。(pp.12-3)


「保守派の連中はだいたいバカだなどと言うつもりは決してない。言いたいのは、バカの連中はだいたい保守派だということだ」。ジョン・スチュアート・ミルはかつてそう嘆いている。この問題は昔からあって直らない。成功への鍵はいつも能力だとは限らないと人に言えば、人はあなたが、能力なんて関係ない、全部運だけだと言ったと思いこむ。

私たちが日ごろ使っている、私たちに備え付けられた推定装置は、ちょっと言葉を変えただけで命題の中身が大幅に変わるような、複雑な環境には向いてない。ちょっと考えてみるといい。原始的な環境なら、人食いのほとんどは野生動物だという命題と、野生動物のほとんどは人食いだという命題が違っていても影響はない。2つは違っているけれど、そんな違いなんてどうでもいい。統計から私たちが得る直観は、こういう微妙な点が大きな違いをもたらすような環境に住んでいると、うまく働かないのだ。(pp.107-8)

レーニン

  • 懸垂:

    • 逆手:9、6、3
    • 順手:3
    • ワイド:2
  • 腕立て:

懸垂の逆手、結局最大で9回しかできていないわけですが、最初の数回は軽くて感動したよ。